2003年竣工
配置計画においては、南の山側に平屋建ての普通教室棟、北側に2階建ての管理特別教室棟を設け、自然地形になじんだ計画としています。
生徒の進入動線に沿い、円形でシンボリックな形態をもつ音楽棟とメディアセンター棟を設け、印象的な空間とすると共に、軒の深い勾配屋根の重なりにより、「学習・生活の家」として表現しました。機能毎に独立した建築群を緩やかに連結して全体を形作り、回遊性のある使いやすい平面計画としています。その中心の中庭は明るく緑豊かな空間として整備し、常に視線を感じながら活動できる開放的な空間となっていますまた、普通教室を雁行させて生じた空間は、教室の連続性を和らげ独立した雰囲気を生み出し、新しい学習形態に対応する学びの空間として計画しました。宇目町の優れたあや杉を伝統工法を用いてくみ上げ、内部は樹齢80~100年を超える丸太を用いたメディアセンターをはじめとし、木の表情を活かし、ダイナミックな木の香りが漂う豊かな空間を実現しました。
建築主 | 佐伯市(旧宇目町) |
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所在地 | 大分県佐伯市 |
主要用途 | 中学校 |
敷地面積 | 76,689㎡ |
延床面積 | 2,847㎡ |
構造 | 木造 |
階数 | 地上2階 |