八女市立黒木中学校屋内運動場

コンセプト

本物件は長寿命改良事業として、建物の中2階部分を減築するとともに、校舎と体育館をつなぐ屋外渡り廊下やエレベータを増設しながら、長寿命改修を行ったものです。
外観については減築や増築を行いながら形態を整えるとともに、金属板の外装材の採用やルーバーの設置などにより、外装を一新し、建物のイメージアップを図っています。また、屋外渡り廊下の構造体は、八女の特産品である竹細工をモチーフにデザインしています。
構造体に対しては、RC躯体のクラック補修や中性化防止のための塗材塗布などを行い、老朽化防止を図りました。
また、内装においては、八女市は木の生産が盛んな地域であるため、壁や天井材などに地場産材の杉材を多用し、木のぬくもりある空間としています。
機能強化としては、広い履き替えコーナーの設置や地域開放のしやすさと良好な環境の確保を目的とした部屋の再配置、防災拠点としての整備、段差解消やエレベータ設置によるバリアフリー化など、安全で誰でも使いやすい施設づくりを行っています。