2027年竣工
本計画は、東側を国道15号、西側を狭隘な区道と閑静な住宅地に面した狭小な敷地に、近隣のマンション建設等による生徒数の増加を見込み、1学年8クラス・特別支援学級3学級の大規模校を改築する計画です。また、仮設校舎を用いず、既存校舎の一部を解体しながら建替えを行うとともに、建物は東側に重層体育館を含む高層の棟、西側に普通教室等の低層の棟を配置することで、国道から教室等への騒音や周辺住宅への日影等に配慮し、地域と調和する計画としています。
校舎は、主体的な学習・交流を促す「学年ラウンジ」・「ラーニングセンター」や、自然採光・通風を確保した快適な学習環境と、体育館・武道場・多目的ホールをスポーツシート床とする等、充実した屋内活動スペースを計画しています。また、一足制の学校として、内外をシームレスにつなぐ昇降口や、昇降口まわりのガラス大屋根空間、フィールドホッケー用人工芝のグラウンドを計画することで、屋内外の活動が連続する環境づくりを行っています。
本地域は大雨による3m未満の浸水想定区域であるため、受水槽や体育館等の避難所機能を2階以上の階に配置するとともに、敷地外周部と建物外壁への止水ラインの設定や、非常用発電機・電源自立型GHPの採用等、震災や水害時にも避難所機能を継続できる計画としています。
体育館は、棟として一体的なボリュームとしてデザインし、アクセントとして「紺土佐」を用いることで、地域の新たなシンボルとなる学校を目指しています。
建築主 | 品川区 |
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所在地 | 東京都品川区 |
主要用途 | 中学校 |
敷地面積 | 8,229㎡ |
延床面積 | 11,811㎡ |
構造 | S一部SRC造 |
階数 | 地上6階 |