山陽小野田市埴生地区小中一貫校等整備事業

コンセプト

拡張造成した埴生中学校の敷地に、老朽化した埴生小学校を移設した埴生小・中学校と、同じく老朽化した埴生支所・公民館を隣接敷地に移設した、新しい地域コミュニティの拠点となる複合施設を整備しました。
埴生小・中学校では、学びの拠点である図書館を学校の中心に配置し、各階の渡り廊下で児童棟と生徒棟を接続するという、単純でわかりやすく、お互いが効果的に連携しやすい施設構成です。
図書館は１階昇降口に面し、児童・生徒共に利用しやすい配置としています。図書館に面して、児童棟１階と生徒棟２階をダイレクトに結ぶ大階段を設置しており、昇降口から教室への動線が短縮されると同時に、単なる移動空間ではなく、学年集会や発表の場など、交流スペースとしても活用できる計画です。
各階渡り廊下には交流ラウンジを設け、廊下に面した小さな窪みにはベンチや掲示板・展示棚を用意し、児童と生徒、または異学年交流の場として整備します。
埴生小・中学校と複合施設は、交流広場と緩やかな屋外大階段で接続することにより、地域の方々との世代を超えた積極的な交流を育むことのできる環境整備を行っています。