2015年竣工
グローバルな人材育成の観点から、学生が主体性を持ち、創造的な学習(研究)ができる図書館の整備を目的として行われた増築・改修計画です。図書館利用者の多様化により、静粛な環境と同時にコミュニケーションを育み、展示やイベントなどの学習・研究活動の活性化を促す開放的な空間の要望のもと多様な利用者を意識したスペースとして、「賑わい」から「静粛」へのグラデーションによるエリアのゾーニング計画を行いました。
増築した3号館は「賑わい」の空間としてラウンジやラーニングコモンズ等を配置し、1階に設けた飲食ラウンジはピロティと一体的な利用が可能な計画としています。全面改修した1号館・2号館は「静粛」な空間として、閲覧室は自習者に主眼を置いた一人用机等の機能を充実させ、白色系の内装とタイルカーペットによる吸音に配慮した空間としています。また外観は、知的活動拠点に相応しいファサードを外観改修計画のコンセプトとして、増築部・改修部の統一とキャンパスの保存樹木林との連続性を図りながら、日射調整を兼ねた再生木ルーバー縦張りによる調和のとれた計画としています。
建築主 | 国立大学法人埼玉大学 |
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所在地 | 埼玉県さいたま市 |
主要用途 | 図書館 |
敷地面積 | 262,483㎡ |
延床面積 | 1,598㎡ |
構造 | S造 |
階数 | 地上3階 |