2023年竣工
既設保育園に隣接する公立幼稚園の閉園と、園児の定員数増加に対応するため、幼保連携型認定こども園への移行に伴う新園舎の改築事業であり、移行に伴い隣地にあった児童発達支援センターを併設しました。新園舎は、保育室と遊戯が園庭を取り囲むようにコの字型に配置しました。アプローチにピロティ状の「あいさつ広場」を設け、子どもたちが交わす挨拶から園の生活が始まる計画としました。また各保育室には内部動線のほか、直接園庭に移動できるバルコニーを活用しました。内部は、保育エリアに子どもスケールのアルコーブや絵本・図書コーナーを設け、異年齢児とのふれあいを促す計画としました。内装は、同園創立の基となる元興寺や、ならまちをイメージした白色と木質系仕上を中心に、クラスごとのカラーを随所に用い、温もりあふれ、明るく心地よい空間としました。外観はならまち景観条例に準拠し、遊戯室を覆う水平線を強調した大屋根と、杉板本実型枠調の外壁パネル、落ち着いた色調等により、自然に調和する奈良らしい建物としました。
建築主 | 社会福祉法人宝山寺福祉事業団 |
---|---|
所在地 | 奈良県奈良市 |
主要用途 | 認定こども園 |
敷地面積 | 4,738㎡ |
延床面積 | 2,937㎡ |
構造 | S 造 |
階数 | 地上2階 |