2014年竣工
進歩が著しい医療内容の専門化、多様化に対応し、より質の高い医療を提供するため、既存病棟1階から10階まで約19,600㎡の耐震補強と病室改修を竪型複数階毎に約2年半をかけて行いました。また、既存外来棟及び中央診療棟は約20,000㎡を7工期に分け、約4年をかけて居ながら改修を行い、全機能を改善、改修しました。
主な外来診療科、検査部、放射線部をメインエントランスのある2階に集約し、来院から帰宅までを1フロアでスムーズに誘導し患者サービスの向上を図りました。
外来は臓器別外来として患者さんに分かりやすい構成とし、患者とスタッフの明確なゾーン分けを行いプライバシーを確保した個別ブースによる合理的な配置計画としました。
改修順序は、まず患者サービス棟約2,200㎡を増築し一部の機能を移し、空いたスペースを順に改修し移動する計画を行いました。
機器の配線による床の嵩上げや荷重を考慮した放射線部や病理解剖等は既存と同じ位置で部門内でのローテーション改修を行いました。
改修中も院内で600食の患者給食を提供するため、主厨房全面改修においては、外来食堂を仮設厨房として利用しながら改修した他、薬剤の一部、リハビリの半分、生理機能の検査諸室は、改修範囲内の空きスペースを臨時使用するなどして円滑な移行が行えるよう計画しました。
建築主 | 国立大学法人山形大学 |
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所在地 | 山形県山形市 |
主要用途 | 大学病院 |
敷地面積 | 217,839㎡ |
延床面積 | 20,165㎡ |
構造 | SRC造 |
階数 | 地上10階他 |