2012年竣工
岡山大学病院は、臓器移植や小児心臓外科、幹細胞移植などの高度先進医療の推進、遺伝子細胞治療など先端的医療の開発を、全国に先駆けて取り組んでいます。その核施設として整備される中央診療棟は、先進的医療を創造・実践でき、また、将来的な発展を視野に入れ、安全で、かつ人間性豊かな医療環境をもつ施設として計画をしました。
20室に拡張整備した手術部(3階・4階)は、日帰り手術から高度先進医療が可能なハイブリッド型手術に至るまで、手術の内容に応じてフレキシブルに利用できる計画としており、手術待ち患者を低減しています。また、4階では高度手術室(5室)と集中治療部と隣接させ、迅速かつ安全な術後患者ケアを実現しました。
災害拠点病院としての機能を確保するため、構造的には免震構造を採用し、人命確保に加え、地震後も補修することなく使用できる計画としています。デッキスラブ採用による型枠材料の削減や地盤改良による地業工事、大スパン架構や鉄骨梁の採用などによる躯体費用の削減、内装のユニット化等により総合的なコスト縮減を実現しました。
建築主 | 国立大学法人岡山大学 |
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所在地 | 岡山県岡山市 |
主要用途 | 大学病院 |
敷地面積 | 135,327㎡ |
延床面積 | 10,885㎡ |
構造 | SRC造 |
階数 | 地上7階/地下1階 |