2003年竣工
新宮村は愛媛県の最東端に位置し、中心部を流れる吉野川水系の銅山川に面した敷地は、四国山地に囲まれた自然環境の豊かな立地条件を持っています。本建物は、既存診療所の老朽化に伴い、へき地医療の充実と福祉サービスの向上を図る為、医療と福祉における村の中核的複合施設として計画されました。
診療所は、内科・外科・小児科・放射線科・歯科の診療科目と、全室個室の療養型病床(8床)と一般病床(4床)を有し、福祉部門は、高齢者生活福祉センターをはじめ、デイサービス、ヘルパーステーション、在宅介護支援センターを併せ持った充実の内容となっています。
中庭を中心とした施設内部は、診療所部門と福祉部門を完全に区画しながらも、設備室や厨房は共用化し、複合化のメリットを最大限に生かした計画としています。また、敷地の高低差を利用し、地階レベルに厨房や機械室、駐車場を配置することによって、狭隘な敷地の有効活用と建物の低層化による周辺環境との調和を図りました。
建築主 | 四国中央市(旧新宮村) |
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所在地 | 愛媛県四国中央市 |
主要用途 | 診療所、高齢者福祉施設 |
敷地面積 | 2,897㎡ |
延床面積 | 3,442㎡ |
構造 | RC造 |
階数 | 地上3階、地下1階 |