2013年竣工
本施設は、医科と歯科との総合的な協力体制をもとに、共通の機能や業務の場所を集合化させることにより、各診療科が有機的な連携が図れ、効率的かつ効果的な外来診療が行える環境の構築と、分かりやすい棟内の配置構成により患者さん本位で最高水準の総合的医療の提供を目指したものです。
多種多様な外来は、B1階~3階までを医科、4~5階を歯科として使用し、各階の機能構成が把握しやすい吹き抜けを利用した竪動線エスカレーター計画で、ブロック受付や待合ホールが見通せる視認性の高い空間構成で計画しています。プライバシーを重視した診察室・治療室計画では、患者さんとスタッフの動線を完全分離し、視覚的遮断と遮音性の高い間仕切壁で、患者さんへ安心感を与えるようにしました。
屋上にはヘリポート基地を設置し、県内外・広域地域の救急機能連携強化の拠点としての整備・充実化を図り、中央診療棟の機能と直結させました。また、中央診療棟と同様に免震構造を採用し、大地震時にも医療機能を保持させる構造計画としています。
外観は、既存の病棟、中央診療棟、西診療棟とあわせて医歯学総合病院としてのまとまりのあるデザインに配慮しています。
建築主 | 国立大学法人新潟大学 |
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所在地 | 新潟県新潟市 |
主要用途 | 大学病院 |
敷地面積 | 168,385㎡ |
延床面積 | 21,493㎡ |
構造 | SRC造(免震構造) |
階数 | 地上6階、地下1階 |