2019年竣工
平成28年熊本地震による影響で解体を余儀なくされた1・2・3号館の再開発事業。大学のシンボルである銀杏並木や長年親しまれてきた日本庭園「逸花園」の緑豊かな環境を保存しつつ、学生が気軽に集う空間としてスチューデントコモンズを逸花園に面して配置し、透過性のあるガラスカーテンウォールで構成することで、学生の様々な活動や賑わいがキャンパスに対して表出し、緑豊かな環境と一体となった学習空間の創出を図った。学生の自主的学習活動の場となるスチューデントコモンズは、利用用途に応じて、使い手の意思で机や椅子を自由に配置できる2層吹抜け空間となり、立体的な視線の交差により、見る見られる関係をつくり、主体的な学びを促す学習空間の創出を目指した。さらに、熊本地震の教訓を活かし、マンホールトイレの設置や車椅子利用者が自力で避難できる屋外スロープを設置するなどユニバーサルデザインをはじめとした防災機能の強化を図った。
建築主 | 学校法人 熊本学園 |
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所在地 | 熊本県熊本市 |
主要用途 | 大学 |
敷地面積 | 99,219㎡ |
延床面積 | 4,721㎡ |
構造 | RC造、一部S造 |
階数 | 地上4階 |