2022年竣工
神石高原町立病院の経営理念である「地域の皆様に愛され信頼される地域に開かれた病院の構築」を念頭に置き、すべての地域住民に安全で良質な医療を提供する地域密着型病院として計画しました。保健・医療・福祉の包括的な医療サービスに向けた地域包括システムの構築や訪問診療及び訪問看護、訪問リハビリテーションの充実についても視野に入れた病院としています。
階構成としては、1階に外来・検査・放射線部門を配置し、診察・検査・処置のすべてが1フロアで完結する計画とし、患者さんの負担を軽減します。
病棟は中間階である2階に配置し、入院患者に対して医療スタッフがすぐに対応しやすい計画です。
外観は伸びやかな水平ラインを強調するとともに、等間隔に配置した柱によって陰影のあるデザインとしています。1階の外壁をタイル張りとして「基壇」を構成することで、病院としての安定感・安心感を表現しました。
また、柱と梁による彫りの深いデザインとすることによって日射を遮蔽し、病院内への熱負荷を低減した環境配慮型の計画としています。
建築主 | 神石高原町 |
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所在地 | 広島県神石郡神石高原町 |
主要用途 | 総合病院 |
敷地面積 | 9,163㎡ |
延床面積 | 5,530㎡ |
構造 | RC造 |
階数 | 地上4階 |