糸田アリーナ

コンセプト

本施設は、糸田町の社会教育施設の老朽化に伴い、町民体育館・文化会館・児童館・老人作業所を統合し、同一敷地内に建替え、糸田町の文化・スポーツ・イベント等の拠点施設として整備する計画を行いました。町民主体の文化交流活動拠点の実現に向け、「ひとつのまちを形成していくように施設をつくり、まちを活発化し発展させていく」というコンセプトに基づき、「出会い」「交流」「発見」を誘発するにぎわいにあふれた、誰もが利用しやすく集まりたくなる拠点づくりを目指しました。町民の活動やにぎわいの様子が、まちに対して広がり、施設利用者の生き生きした姿が町の顔となるよう、交流ホールを中心として、県道沿いに各機能を持った諸室を配置し、ガラスカーテンウォールを用いて透過性のあるファサードとしました。12.5ｍの天井高さを確保した体育館機能とるメインアリーナに加え、多目的室は、和太鼓演奏とその他諸室との共存を図るため、建築躯体から音と振動を絶縁するBOX in BOX構造を採用し、要求される遮音性能を確保しました。さらに、木を多用した多目的ホールは、様々な式典や講演会・スポーツイベントを支えるサブアリーナとしても利用できるよう、移動観覧席や昇降式ステージを設置しました。地震や水害等の災害時における地域の避難所としての防災機能を強化するため、耐震性・耐火性・バリアフリー・断熱性の向上を図り、情報通信やマンホールトイレ、自立運転可能な非常用電源装置の設置等を行いました。