老人保健施設「けんちの苑すみだ川」

コンセプト

本施設は、病院と家庭の中間施設として高齢者の自立と家庭復帰を目指すものです。このような施設がまだ都市部には足りないのが現状であり、地域福祉の拠点としての役割や期待は大きいです。各階の機能を適切に設けることや、理学療法を専門とする診療所を併設することにより、高齢者に対するより充実したサービスを行っています。
１階はデイサービス機能の他、浴室や機能訓練室やレクレーション室を集約し、様々な催しに対応すると共に、介護サービスの経費縮小化を図っています。２階から５階は居住区とし、療養室・食堂・談話室等を設け食住の近接化をしました。
施設の特徴としては、居住区が中層に及ぶため災害時の避難に十分な配慮をしました。滑り台を設けず広めのバルコニーを全周に設け、ストレッチャーや車イスのままバルコニーへ出て救護を待つ方式としています。また、屋上庭園や中庭を設ける等の配慮も行い、高齢者の居住性を高めています。