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高知県立高知小津高等学校

1999年竣工

コンセプト

本施設は、昭和7年に建築された旧校舎の一部を、そのままの形で保存し再生する、そして、新しい建物群との組み合わせによる新旧建物の共生をテーマとしています。
『積み重なった様々な時間の重み』を伝えるネオゴシック調の保存建物を中心に、その両翼に新校舎を高層建物として配置し、既設の緑地帯を出来る限り保存した敷地の中で、正面製のあるファサードを構成しています。また、保存建物のディテール(尖塔模様の壁装飾)を新校舎にも取り入れ、デザインの調和と融合を図りました。外構の床材はリサイクル材の舗装板を広範囲に使用しています。
本館東の一階部分に配置したピロティは、ゆとりと広がりを持つ半内部空間の交流スペースとして利用でき、最上階の6階には市街地を一望できる400人収容の食堂を配置しました。外周を取り巻くバルコニーはアーチ付の開口を連続させ、保存建物との調和を図りながら、小津高校の『顔』を形成しています。

施設概要

建築主 高知県
所在地 高知県高知市
主要用途 高等学校
敷地面積 24,547㎡
延床面積 5,920㎡ 本館(東)、5,255㎡ 本館(西・中央)、 6,751㎡ 体育館・芸術棟
構造 本館(東)SRC造、本館(西・中央)SRC造、体育館・芸術棟 RC造(一部S造)
階数 本館(東)地上6階、本館(西・中央)地上5階 、体育館・芸術棟 地上4階

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